今回のオリンピックで高梨沙羅選手のスーツ規定違反で失格の事件が物議を醸し出しています。
本当に本人が一番ショックでしょうし、周りの選手のことを考えていたたまれない精神状態になっているに違いありません。
彼女が今日Instagramに投稿した文章を読んで、本当に泣きそうになってしまいました。
そんな悲しい思いで、腸律から見る女性アスリートの健康維持について真剣に書いてみたいと思います。
色々な記事を読んでいると、競技で着用するスーツはその選手の体に合わせて、精密に縫製されていて、何かあってもすぐに手直しできるものではないらしいのです。
ですので、その選手の『Best』な体重や体格に合わせてスーツは作られているのでしょう。
でも、女性は毎月生理があります。
生理周期で脂肪を体に溜めやすい時期もあります。
またその逆で、脂肪を燃焼しやすい時期もあるのです。
脂肪を体に溜めやすい時期は水分も体に溜めこみやすいので、体が浮腫みやすくなります。
ですので、体重も増えやすいのです。
そして、彼女達のようなトップアスリートになると海外遠征も少なくなく、帰国する日が限られていることもあります。
いつもと違う生活環境の中、食事も生活習慣も精神的な面も日本にいる時とは大きく異なります。
そういう時に一番身体の中で負担がかかる臓器は実は
「腸」なのです。
腸に負担がかかると、食欲がなくなってしまったり、腸が細くなってしまったり、動かなくなってしまったり、逆に痙攣のような早い動きになってしまったり。。。
そうなると体重コントロールどころか、精神面での負担も大きくなっていきます。
オリンピック前というプレッシャーの中、私たちの想像を絶するような精神状態を本人も、そして周りのスタッフもしていらっしゃると思います。
そこで腸律が力になってあげられることは
1。腸と女性ホルモンの分泌はとっても深く結びついています。
特にセロトニンとエストロゲンの動きには注目しなければいけません。
セロトニンは腸の中に90%あると言われています。そのセロトニンの分泌を弱めないセルフケアをしていくことで、エストロゲンの分泌が減っても、生理前、生理後の体調の乱れは少なくなると考えます。
ですので、生理前後の体重コントロールや浮腫みなどにも「腸の動き」は大きく関わってきます。
2、何を食べるか?より、腸をどう動かしてくか?
トップアスリートになればなるほど食事にも気を使います。
ただ、食事も大切なのですが、それをちゃんと消化吸収できる「腸」の動きに着目しなければいけません。
ただならぬ緊張とプレッシャーの中だと『細くなる腸の場所』があるのです。
細くなると内容物の通過が遅くなり、水分が吸収されすぎ、便秘になってしまうこともあります。
また腸の自律神経が交感神経優位な状態が続くと、睡眠不足になり、集中力も落ちてしまいますし、寝不足により食欲不振になり体力が落ちてしまい、そして痩せてしまうのです。
『眠れなくなると詰まる腸の場所』もあります。
だからこそ、女性アスリートには自分で出来る「セルフ腸律」をしっかりとお伝えしたいのです。
女性ホルモンにも影響されない
プレッシャーにも緊張にも影響されない
食べたものをしっかりと消化吸収できる
しっかりと「動く」腸を作っていくことが必要なのです。
何度も言いますが、何を食べるか?より、
しっかりと食べたものを蠕動運動で押し出し、消化吸収させ、そして排泄できることで、精神的にも肉体的にも楽になるのです。
体重や浮腫みのコントロールも『腸』からできると考えています。
今回のような悲しい事件が今後起こってほしくないです。
だから、女子アスリートには「腸律」のケアが必要だと心の底から思っています。
私が施術するのではなく(もちろんしますが)、私がする腸律を本人にやり方をお伝えしますので、自分で出来るようになります。
またはその選手に帯同するトレーナーさんやマネージャーさんに腸律を教えて、大切な選手を守ってほしいと心から願っています。
長くなってしまいましたが、大切なことなので投稿させていただきました。
高梨沙羅選手!応援しています。頑張れ!!